簿記ってなに?

2019年12月7日

今回は具体的に簿記の内容に入っていく前に、「簿記とは何か?」について説明していきます。

簿記は会社の家計簿?

私たちの生活では「給料をもらう」、「通帳に貯金する」、「食べ物を買う」、「車を買う」など、頻繁にお金の出入りが行われます。このお金の出入りを記入し、家計の状況を把握するため家計簿をつけたりしますが、この家計簿のことを「帳簿」とも言います。

会社も同じです。
商品を売ればお金が入り、商品を仕入れたり、従業員に給料を支払えばお金が出ていきます。会社もこのお金の出入りを「帳簿」に記入していきます。
しかし会社の場合、自由な形で帳簿をつけて良いわけではありません。会社は定められたルールに沿って帳簿をつけていく必要があります。この定められたルールに沿って帳簿をつけ行くことを簿記(帳簿記入)と言います。

簿記の目的は?

簿記の目的を一言でいうと「会社の財政状況と経営成績を明らかにすること」です。
つまり、「どのくらい財産があるのか(財政状況)」と「いくら使っていくら儲けたのか(経営成績)」を把握できるようにするために簿記を行います。

会社は一定期間(通常は1年間)の支出や収入、利益や損失などの業績をまとめた報告書を作成し、税務署や株主などに提出しなければいけません。このときに作成する報告書を財務諸表と言い、財務諸表には「貸借対照表」「損益計算書」といった書類があります。

貸借対照表

貸借対照表は一定時点における財産の状況(財政状況)を把握するための財務諸表です。
会社が経営活動を行っていくためには現金や預金、車やパソコンなどといった資産が必要になります。もし資産が足りない場合には銀行などから借金をしてお金を借りる(負債)ことになります。そもそも会社を設立するためには元手となるお金すなわち資本金資本が必要です。
この「資本」、「資産」、「負債」の状況を明らかにするのが貸借対照表です。

損益計算書

損益計算書は一定期間の経営成績を把握するための財務諸表です。
会社は商品を売ったり、サービスを提供することによって収益を得ることができます。しかし収益を得るためには、商品を仕入れたり、従業員の給料を支払ったり、会社の建物の家賃を支払ったりと様々な費用が発生します。そして、収益と費用の差額が利益となります。
このように、どのくらい「費用」を使って、どのくらい「収益」を獲得し、その差額である「利益」がどうなったかを明らかにするのが損益計算書です。

 

つまり簿記の最終的な目的は「貸借対照表」や「収益計算書」といった財務諸表を作ることにあります。


実務では財務諸表などをもとに所得税や消費税の確定申告書の作成・提出などの業務が続いていきます。ですが、確定申告の話は簿記という分野から少しずれてしまうため、また別の記事で投稿していきます。